SIGEMB72 Talk
Posted on August 3, 2026
小規模組込みシステム向けFRP言語のためのマルチモードデバッガ
大谷悠豪, 森口草介, 渡部卓雄
情報処理学会第72回組込みシステム研究会(SIGEMB72),東海大学品川キャンパス/オンライン,2026年8月3-4日.
概要
Emfrpは小規模組込みシステムを対象とした関数型リアクティブプログラミング(FRP)言語である. FRPでは,時間とともに変化する値である時変値を主要な抽象化機構として用いることで,リアクティブな振る舞いを簡潔に記述できる. 一方,EmfrpプログラムはCコードへコンパイルされ,C/C++で記述されたプラットフォーム依存の入出力コードと組み合わせて実行される. そのため,開発者はGDBなどの既存デバッガを用いて,これらが混在したC/C++プログラムをデバッグする必要があり,Emfrpソースコードと実行プログラムとの間の抽象度の隔たりが問題となる. 我々はこの問題を解決するため,Emfrpベースの組込みアプリケーションを対象としたマルチモードデバッガを提案する. 提案デバッガは,Emfrpソースコードの各構成要素とコンパイル後のプログラム中の対応位置を関連付けるソースコードマッピング機構を備える. これにより,Emfrpソースコードレベルでのデバッグと,C/C++レベルでのデバッグを統合的に実現する. マイクロコントローラESP32を用いたケーススタディにより,提案手法がデバッグ効率を向上させることを示す.