2024年度情報理工学院 第1回説明会
Posted on April 20, 2024
- 日時:2022年4月20日(土) 13:00-16:00
- 詳細
本説明会ではくらまえホールにおいて研究内容をポスターで説明します.
注意
渡部は2029年3月で定年退職するため,修士課程の学生受け入れは2027年4月,博士課程の学生受け入れは2026年4月が最後となります. そのため,2024年9月以降に配属する修士課程学生については博士課程での指導はできません.
渡部研Q&A
- コアタイムはありますか?
ありません。ただしセミナーと輪講の出席は必須です。 - セミナーや輪講以外に必ず出席するものはありますか?
ありません。ただし研究に関して個別ミーティングを随時行います。 - セミナーや輪講は何曜日の何時に行いますか?
毎クォーター開始前に決定します。 同じ階の4研究室でセミナー室を共用しており、それぞれの研究室の学生が履修する授業もクォーターごとに異なるためです。 セミナーの日時を決める際に授業履修予定は考慮しますが、アルバイト等は原則として考慮しません。 - 研究テーマはいつごろどのように決まりますか?
4月に配属された4年生には、最初に2ヶ月程度のプログラミングプロジェクトをやってもらいます。 このプロジェクトでは、プログラミング言語の研究に必要な技術を身につけることを目的として、簡単な言語処理系の実装を行います。 これが終わった後に興味のあるテーマについてインタビュー、そして関連する文献の調査等を行い、研究テーマを決めていきます。 通常、遅くとも(院試の終わる)9月には決まります。 - 上流か下流のどちら寄りでしょうか?
下流になると思います。 - 理論寄りか実装寄りのどちらでしょうか?
テーマによりますが、ある程度どちらも必要です。 - 配属前に復習しておくと良い授業(トピック)はありますか?
関数プログラミング,コンパイラ,システムプログラミング,並列処理,計算理論(λ計算,オートマトン等),数理論理学といったところでしょうか。 最近は関数リアクティブプログラミング言語を使った組込み・制御システムについての研究に力を入れています。これに関連するテーマによってはコンピュータハードウェア、電子回路、制御や信号処理等の知識があると応用の幅が広がってよいかも知れません。 - 最近は組込みシステム向けFRP関連の研究が多いようですが、他のテーマでも大丈夫ですか。
もちろんです。 プログラミング言語や形式手法、その他プログラミング関連で研究してみたいテーマがある場合、教員(渡部・森口)が対応できる限り協力しますので、遠慮なく相談してください。 いままでも、アクターモデルなどの並行計算モデルやそれにもとづく言語とその実装技術、構文解析、デバッグ、自己反映計算(リフレクション)とメタプログラミング、プログラムの検証、セキュリティ等、プログラミング言語や形式手法に関するいろいろなテーマの研究を行ってきました。 - どんなプログラミング言語を使いますか?
研究ではプログラムを扱うプログラムを書く機会が多いため、文法構造(木構造)や各種記号を扱いやすい関数プログラミング言語やそれらに近い言語がよく使われています。最近の研究ではOCaml, Rust, Nim, Elixir, Haskell等が使われています。また、研究で作成した言語を実行するために必要な機構(ランタイムシステム)は多くの場合CやC++で実装されますが、最近はRustが使われることもありますし、分散処理を行うためにErlangやElixirでランタイムシステムを書くこともあります。他にも、TypeScriptやRuby, Scalaなどが使われることもあります。 過去にはGoやJava、Common-Lispなども使っていました。
テーマによってはプログラムの性質を解析・検証するためのツールを使う機会があります。具体的にはモデル検査系Spin, UPPAAL,SMTソルバーZ3,定理証明支援系Coq,Agdaなどが使われています。 - 上で挙げた言語やツールを全て使えないと困りますか? そんなことはありません(研究室にもそんな人は多分いません)。各自の研究でそれぞれ都合のよい言語やツールを使うために沢山の言語がリストアップされているだけです。 ただし、研究室で開発された言語やツールをさらに発展させた研究を行う場合、その言語やツールの実装に使われている言語を知らない場合は改めて勉強することになります(もちろんサポートします)。 また、研究室のゼミでいろいろな言語に触れるうちに、プログラミング言語の理論・設計・実装に関するさまざまな考え方を理解できるようになります。
- ゼミは対面のみですか? 基本的に対面で行いますが、随時ハイブリッド形式(少数のメンバーがオンラインで参加し、残りはゼミ室で対面参加)も行なっています。
- 夏ゼミ・冬ゼミ(合宿)はありますか?
以前は権藤研・デファゴ研と合同で合宿形式の夏ゼミを行っていましたが、2020年度・2021年度はコロナ禍のため中止し、研究室内でオンラインの夏ゼミをおこないました。現在は研究室単独で行なっています。2022年度はハイブリッド形式で、2023年度は八王子セミナーハウスを使って合宿形式で行いました。 - オンラインでのコミュニケーション手段は何ですか?
オンラインでのゼミやミーティングではZoomを使っています。 それ以外の連絡は主にSlackを使っています。 あとはGithubやDropbox,Scrapbox,Google Calendarなどを使って情報共有を行っています。 いまのところあまり使っていませんが、Discordのサーバも用意はしています。