SIGEMB54 Talk
Posted on June 26, 2020
組込みシステム向け関数リアクティブプログラミング言語の内部DSLとしての実装
辻󠄀裕太, 森口草介, 渡部卓雄 情報処理学会第54回組込みシステム研究会(SIGEMB54),オンライン開催,2020年6月26日.
概要
関数リアクティブプログラミング (FRP) は,時間とともに変化する値(時変値)間の依存関係を副作用のない式で表すことで,リアクティブな動作の宣言的な記述を支援するプログラミングパラダイムである.本研究では,組込みシステム向けに設計されたFRP言語LRFRPを提案する.LRFRPはプログラミング言語Rust上の内部DSLであり,Rustのマクロ機能を用いて実装されている.Rustプログラム中に埋め込まれたLRFRPのプログラムは,コンパイル時にRustのモジュールに変換される.このモジュールは極めて限られたライブラリにのみ依存し,またRustの機能を制限しない.そのため,組込みシステムをターゲットとする場合など,利用できるライブラリが限定された状況でも動作可能である.本稿ではLRFRPの概要と実装方式について述べ,例を通してその有効性について議論する.
- 辻󠄀裕太, 森口草介, 渡部卓雄, 組込みシステム向け関数リアクティブプログラミング言語の内部DSLとしての実装,
情報処理学会研究報告(IPSJ SIG Technical Reports), Vol. 2020-EMB-54, No. 3, Jun., 2020.
http://id.nii.ac.jp/1001/00204855/